ワイモバイルには、家族でスマホ代を安くする「家族割引サービス」と、自宅のネット回線とセットで割引が受けられる「おうち割 光セット(A)」という2つの割引サービスがあります。
どちらも月々のスマホ代を大きく下げてくれる魅力的な割引ですが、実はこの2つは併用できません。
「うちは結局、家族割とおうち割どっちを選べばいいの?」と迷っている方に向けて、本記事では両者の割引額の違いから、家族の人数別シミュレーション、そして自宅の回線がeo光やNURO光などソフトバンク系以外の方が見落としがちな注意点まで、日商簿記2級を保有し経理・財務の実務に25年携わってきた筆者が、実際に家族4人でワイモバイルを利用している経験も交えながら徹底比較していきます。
結論だけを知りたい方向けに先にお伝えすると、割引額の大きさだけで見ればおうち割が優勢ですが、対象となる光回線がSoftBank光・SoftBank Airに限定されているため、多くの家庭にとって現実的な選択肢は家族割になるケースも少なくありません。
数字の根拠を一つずつ確認していきましょう。
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ワイモバイルのデメリットをメリットと比較しながら解説し、ワイモバイルがおすすめのユーザーについても解説していますのでぜひご覧ください。




結論:光回線がソフトバンク系ならおうち割、それ以外なら家族割
選び方の基本は次のとおりです。
- 自宅がSoftBank 光またはSoftBank Airを契約している(これから契約する予定を含む)
→ おうち割 光セット(A) - 自宅の光回線がeo光・NURO光・auひかりなどソフトバンク系以外、もしくは固定回線を契約していない
→ 家族割引サービス
割引額そのものを比べると、後述するようにおうち割のほうが大きくなります。
ただし実際にお得かどうかは、今使っている光回線を乗り換える手間や違約金まで含めて判断する必要があります。
ここから、その理由を数字とともに詳しく見ていきましょう。
家族割とおうち割の違いを一覧表で比較
| 項目 | 家族割引サービス | おうち割 光セット(A) |
|---|---|---|
| 割引額(1回線) | 1,100円/月 | 1,650円/月 |
| 割引対象 | 2回線目以降 | 1回線目からすべて |
| 必要な条件 | 家族で2回線以上契約(同居不要) | SoftBank光/Airの契約+指定オプション |
| 追加費用 | なし | オプション代550円/月〜 |
| 併用 | おうち割とは併用不可 | 家族割とは併用不可 |
| 割引期間 | 永年 | 永年 |
こうして並べると、割引額・割引対象ともにおうち割のほうが有利に見えますが、その分「対象の光回線を契約している」という前提条件が付く点が最大のポイントです。
そもそも家族割とおうち割は併用できない
ワイモバイル公式サイトにも明記されているとおり、家族割引サービスとおうち割 光セット(A)は重複して適用されません。
両方の条件を満たしていたとしても、システム側が自動的に割引額の大きいほう(多くの場合はおうち割)を優先して適用する仕組みになっています。
そのため、うっかり両方申し込んでしまっても料金面で損をすることはありませんが、無駄な手続きが発生してしまうので、事前にどちらを使うか決めておくとスムーズです。
なお、5〜18歳の子どもがいる家庭向けの期間限定割引「親子割」は、家族割・おうち割のどちらとも併用が可能です。
併用できないのはあくまで「家族割」と「おうち割」の組み合わせのみと覚えておきましょう。
なぜこの2つが併用不可なのかというと、どちらも「主回線・副回線という契約構造全体に対する月額料金の割引施策」という位置づけが共通しているためです。
同じ枠の割引を二重に積み上げることはできない設計になっており、これはワイモバイルに限らず大手キャリアのセット割・家族割全般に共通するルールでもあります。
「とりあえず両方申し込んでおけば安心」ではなく、自宅の回線状況に応じてどちらか一方を選ぶという前提で申し込み手続きを進めましょう。
おうち割 光セット(A)とは
おうち割 光セット(A)は、自宅のインターネット回線としてSoftBank 光またはSoftBank Airを契約し、ワイモバイルのスマホとセットで利用することで、月額料金が永年1,650円割引になるサービスです。
1回線目から割引される
家族割との最大の違いは、契約者本人(1回線目)から割引が適用される点です。
たとえば家族4人全員がワイモバイルのシンプル3プランを使っている場合、4人分すべてに1,650円の割引が入るため、合計6,600円もの割引になります。
人数が多い家庭ほど恩恵が大きくなるのが、おうち割の強みです。
指定オプションの加入が必要
おうち割を適用するには、光BBユニットやWi-Fiマルチパックなどの指定オプション(月額550円〜)に加入する必要があります。
SoftBank Airの場合はオプション加入が不要なケースもありますが、SoftBank光の場合は原則必要になると考えておきましょう。
4回線分の割引6,600円からオプション代550円を差し引いても、実質6,050円お得になる計算です。
対象となる光回線は限定される
2026年7月時点でおうち割の対象になるのは、SoftBank 光、SoftBank Air、そしてケーブルライン・ひかりdeトークS(ケーブルライン)・NURO光でんわなど一部の提携回線に限られます。
一般的な光コラボやeo光、auひかりといった他社の光回線は対象外です。
この点を見落として「おうち割の方がお得だから」と割引額だけで判断してしまうと、実際には適用できずに家族割のまま、という事態にもなりかねないので注意しましょう。
電気とのセットで割引される「おうち割 でんきセット(E)」もある
おうち割には、光回線とのセットのほかに、対象の電力サービス(おうちでんき等)とセットで契約する「おうち割 でんきセット(E)」もあります。
こちらはシンプル3 M/Lが対象で、1回線あたり月1,100円の割引です。
ただしシンプル3 Sは対象外で、割引期間も最大24ヶ月(2年間)と光セットより短く設定されています。光回線を持たずに電気だけでおうち割を使いたい方は選択肢に入りますが、割引額・期間ともに光セットに軍配が上がります。
家族割引サービスとは
家族割引サービスは、家族(同居していなくても血縁・婚姻関係があればOK)でワイモバイルを2回線以上契約すると、2回線目以降の月額料金が永年1,100円割引になるサービスです。
1回線目(主回線)は割引されない
家族割の注意点は、契約者となる1回線目には割引が適用されないことです。
3人家族なら2人分、4人家族なら3人分の割引にとどまります。この「主回線は対象外」というルールが、おうち割との割引総額の差を生む最大の要因になっています。
光回線の契約が不要
家族割の最大のメリットは、自宅の固定回線を問わないことです。
eo光やNURO光などソフトバンク系以外の光回線を使っている方や、そもそも固定回線を契約していないご家庭でも、スマホの契約だけで割引を受けられます。
光回線の乗り換えを検討していない方にとっては、手続きの手軽さも大きな魅力です。
【人数別シミュレーション】家族割とおうち割、実際どっちがお得?
ワイモバイルのシンプル3 Mプランを契約している前提で、家族の人数別に割引総額を比較してみましょう(おうち割はオプション代550円を差し引いた実質額で計算しています)。
| 家族人数 | 家族割の割引総額 | おうち割の割引総額(オプション代差引後) | 月の差額 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 0円(対象外) | 1,100円 | 1,100円 |
| 2人 | 1,100円 | 2,750円 | 1,650円 |
| 3人 | 2,200円 | 4,400円 | 2,200円 |
| 4人(我が家) | 3,300円 | 6,050円 | 2,750円 |
1人(単身)の場合
家族割は2回線目以降が対象のため、1人では割引が受けられません。おうち割なら1回線目から割引が入るため、単身の方でSoftBank光・Airを契約しているなら迷わずおうち割を選びましょう。
2人家族(夫婦など)の場合
家族割は2回線目のみで1,100円、おうち割は2回線とも対象になるためオプション代差し引き後で2,750円。差額は月1,650円、年間だと19,800円もおうち割の方がお得になります。
3人家族の場合
家族割は2,200円、おうち割は4,400円で、差額は月2,200円・年間26,400円です。
4人家族の場合(我が家の実例)
我が家も夫婦と子ども2人の4人家族でワイモバイルを利用しています。
家族割なら3,300円、おうち割なら6,050円の割引になり、差額は月2,750円・年間だと33,000円にもなります。
人数が増えるほど、おうち割の優位性はどんどん大きくなっていくことが分かりますね。
実際の請求額でシミュレーション:4人家族・シンプル3 Mの場合
割引額だけでなく、実際の請求額でも比べてみましょう。
シンプル3 Mプランの基本料金を月4,015円(税込)とすると、4人家族が家族割・おうち割それぞれを適用した場合の1人あたりの月額はおおよそ次のとおりです(PayPayカード割は考慮せず、基本料金と各割引のみで計算)。
- 家族割適用時:1回線目 4,015円/2〜4回線目 各2,915円(4,015円−1,100円)→ 4人合計 12,760円
- おうち割適用時:1〜4回線目すべて 各2,365円(4,015円−1,650円)+オプション代550円 → 4人合計 10,010円
この試算だけを見ると、おうち割のほうが月2,750円、4人分の合計で見ても明確に安く見えます。
ただし、これはあくまで「すでにSoftBank光・SoftBank Airの月額料金を支払っている」という前提での比較です。
もし現在eo光やNURO光を契約していて、それを解約してSoftBank光に乗り換えるとなると、乗り換え後のインターネット回線自体の月額料金や工事費、既存回線の解約金も加味しなければ、本当の意味でのお得度は判断できません。
eo光ユーザーが本当にお得かどうかを考えるときの視点
たとえば我が家のように、すでにeo光を長年契約していて満足している場合、SoftBank光へ乗り換えておうち割を使うことで浮く2,750円と、乗り換えに伴う工事費・違約金・回線切り替えの手間を天秤にかける必要があります。
仮に契約期間の縛りの途中で解約すると数千円〜1万円規模の違約金が発生することもあり、乗り換え後1〜2ヶ月分の割引効果が相殺されてしまうケースも珍しくありません。
また、eo光は関西エリアで長年の実績があり、独自の月額割引(即割・長割など)や地域密着のサポート体制も魅力です。
単純な割引額の差だけでなく、「今のネット環境にどれだけ満足しているか」「乗り換えの手間をかけてまで移行する価値があるか」も判断材料に加えることをおすすめします。
タイプ別チェックリスト:あなたはどっちを選ぶべき?
おうち割が向いている人
- すでにSoftBank光・SoftBank Airを契約している、または乗り換えを前向きに検討している
- 家族の人数が3人以上で、契約者本人(1回線目)にも割引を受けさせたい
- 月550円のオプション代を払ってでも割引総額を最大化したい
家族割が向いている人
- eo光・NURO光・auひかりなど、SoftBank系以外の光回線にすでに満足している
- 今の光回線に違約金や工事費の残債があり、乗り換えのハードルが高い
- スマホ契約だけをシンプルに済ませたい、固定回線の縛りを増やしたくない
なお、単身でワイモバイルを使いたい方や、家族割・おうち割の対象にならない方は、そもそも家族割・おうち割にこだわらず、LINEMOやUQモバイルなど他の格安SIM・サブブランドとの比較も選択肢に入れる価値があります。
eo光・NURO光ユーザーは要注意!おうち割は使えない
繰り返しになりますが、eo光やNURO光、auひかりなど、SoftBank光・SoftBank Air以外の光回線を契約している場合、おうち割 光セット(A)は適用できません。
自宅の回線を変えずにワイモバイルの割引を受けたいなら、家族割引サービスが現実的な選択肢になります。
なお、NURO光にはNUROモバイルとのセット割、eo光にもスマホセット割など、それぞれの光回線会社が独自に提供しているセット割引があります。
ワイモバイルのおうち割にこだわらず、自宅の光回線に合ったセット割を探すという視点も持っておくと、通信費全体の最適化につながります。
ちなみに、家族割・おうち割どちらの条件にも当てはまらない単身の方や、そもそもワイモバイルの家族割引の仕組みが合わないと感じた方は、同じソフトバンク回線を使うオンライン専用ブランドのLINEMOや、au回線のUQモバイルと比較してみるのも一つの方法です(LINEMOとワイモバイル比較、UQモバイルとワイモバイル比較)。
それぞれ料金体系やセット割の考え方が異なるため、家族構成やライフスタイルに合わせて選び直す価値があります。
PayPayカード割との併用でさらにお得に
家族割・おうち割どちらを選んだ場合でも、支払い方法をPayPayカードにすることで、通常のPayPayカードなら月330円、PayPayカードゴールドなら月550円が上乗せで割引されます。CMなどで見かける「月額858円〜」といった価格は、おうち割(または親子割)とPayPayカードゴールド割をフルに適用した金額であることが多いので、通常料金と混同しないよう注意しましょう(詳しくはワイモバイル×PayPayカードの損得で解説しています)。
親子割との併用ルールも押さえておこう
5〜18歳の子どもがいる家庭を対象にした期間限定割引「親子割」は、家族割・おうち割のどちらとも併用できます。親子割は最大13ヶ月間、対象プランの月額料金が大きく割引されるキャンペーンで、子どものスマホデビューにあわせて申し込む家庭も多いようです(詳しい条件はワイモバ親子割の解説記事をご覧ください)。
申し込み方法と必要書類
- 家族割の申し込みに必要なもの
- おうち割の申し込みに必要なもの
おうち割・家族割ともに、My Y!mobileまたはワイモバイルショップから申し込みが可能です。申し込み自体に手数料はかかりません。
家族割の申し込みに必要なもの
主回線契約者本人が副回線を追加する場合は、本人確認書類のみで手続きできます。
名義が異なる家族の間で申し込む場合は、続柄が確認できる戸籍謄本や住民票(発行から3ヶ月以内のもの)などの家族確認書類が必要になるので、事前に準備しておくとスムーズです。
おうち割の申し込みに必要なもの
おうち割は、固定通信サービス側のID(My Y!mobileで申し込む場合はS-IDまたはYahoo! JAPAN ID、ショップの場合はSoftBank 光/SoftBank Airの14桁のお申し込み番号やカスタマーID)が必要です。
ワイモバイル回線と固定回線の契約名義が異なる場合は、家族割と同様に家族確認書類に加えて「おうち割 光セット専用同意書」の提出が必要になることもあるため、My Y!mobileの案内をよく確認してから手続きを進めましょう。
よくある質問
- 家族割とおうち割、両方申し込んでしまったらどうなる?
- eo光やauひかりでもおうち割は使える?
- 家族割は同居していなくても使える?
- おうち割のオプション代550円は必ずかかる?
- 割引を適用しないとワイモバイルは高い?
- ワイモバイルのデメリットも知っておきたい
- Q家族割とおうち割、両方申し込んでしまったらどうなる?
- A
二重に適用されることはなく、割引額の大きいほう(通常はおうち割)が自動的に優先されます。
損をすることはありませんが、不要な手続きになるため事前にどちらか一方を選んで申し込むのがおすすめです。
- Qeo光やauひかりでもおうち割は使える?
- A
使えません。おうち割 光セット(A)の対象はSoftBank光・SoftBank Airなど指定の回線のみです。eo光やauひかりなど他社回線の場合は、家族割引サービスを利用しましょう。
- Q家族割は同居していなくても使える?
- A
使えます。血縁関係や婚姻関係が確認できれば、実家の両親など離れて暮らす家族も対象になります。
- Qおうち割のオプション代550円は必ずかかる?
- A
SoftBank光を契約する場合は、光BBユニットなどの指定オプション加入が原則必要で、月550円〜の費用がかかります。
SoftBank Airの場合はオプション加入が不要なケースもあるため、契約時に確認しておきましょう。
オプション代を差し引いても、家族の人数が多いほどおうち割の方が有利になる傾向は変わりません。
- Q割引を適用しないとワイモバイルは高い?
- A
家族割・おうち割・親子割などのセット割を一切使わない場合、ワイモバイルの基本料金は他の格安SIMと比べてやや割高に感じられることがあります。
CMなどで見かける「858円〜」は、複数の割引をフルに適用した金額であることを踏まえたうえで、ご自身が実際にどの割引を使えるかを確認してから契約することが大切です。
- Qワイモバイルのデメリットも知っておきたい
- A
割引を活用すれば通信費は大きく下がりますが、契約前にワイモバイル自体のデメリットも押さえておくと安心です。詳しくはワイモバイルのデメリットと注意点でまとめています。
まとめ
家族割とおうち割は併用できず、割引額だけで比べるとおうち割のほうが大きくなる仕組みです。
特に家族の人数が多いほど、その差は年間3万円以上にもなります。
ただし、自宅の光回線がeo光やNURO光などソフトバンク系以外の場合はおうち割の対象外になるため、無理に乗り換えるよりも家族割引サービスを選んだほうがトータルでは安心なケースも多くあります。
最後に、本記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 家族割は2回線目以降1,100円引き、おうち割は1回線目から1,650円引きで、両者は併用不可
- 割引総額だけで比べるとおうち割が有利。家族4人なら年間差額は約33,000円にもなる
- おうち割はSoftBank光・SoftBank Airが対象。eo光・NURO光・auひかりなどは対象外
- すでに満足している光回線がある場合は、乗り換えの手間や違約金も含めて総合的に判断する
- 親子割はどちらとも併用可能。PayPayカード割も合わせるとさらにお得になる
ご自身の光回線の契約状況と家族の人数を踏まえて、最適な割引を選んでみてください。
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